【日本庭園の作り方】~井戸蓋の製作~
十川日本庭園研究室です。令和三年、年明け初めての投稿です。本年もよろしくお願い申し上げます。本年からYou Tube動画を活用し、以前より分かりやすい投稿をしていこうと考えております。今回はその第一弾です。慣れない動画...
十川日本庭園研究室のつくる日本庭園は
古式工法に則った伝統的な庭園の中に
作庭家の意図を反映したものとなっています。
また、鑑賞だけでなく、そこに身を置くことで
感じられる
「風の流れ」も計算し
心地よい場所としての価値を重視しています。
蓬莱神仙(ほうらいしんせん)
紀元前の中国,燕・斉地方の土着信仰。東方海上に蓬莱神仙世界があるとし.蓬莱( ほうらい),方丈(ほうじょう),濠州(えいじゅう)の三島などが想定され、これらの神仙島には宝物や不老不死の仙薬が蔵されていると説かれました。
蓬莱山
蓬莱には蓬莱山という山があり、亀の様な鼈(ゴウ)という生き物の上に乗っかっている山で、鼈は蓬莱山を背中に乗せて海を周遊しているとのことです。写真は蓬莱山に見立てた石組みの中心となる主石
四神相応(しじんそうおう)
四神相応とは地相を天の四神に応じた最良の土地柄を指します。東は青龍の青、西は白虎の白、南は朱雀の赤、北は玄武の黒とします。これは中国大陸全図を見れば川は全て東に流れ、その先は海。東は水の守り神である龍神から青龍西には山岳地帯から頻繁に危険な虎が出没したことから白虎
南は太陽信仰と鳳凰の変化である朱雀北の黄河流域は湿地帯で蛇や亀が多く生息していたことから玄武となります。
日本庭園は維持管理することで、長期間に渡りその美しさを保つことが可能です。
十川日本庭園研究室では施主さんによる日々のお手入れの負担を軽減することも考えて作庭させていただいています。
日本庭園は作っておしまいではなく、その素晴らしさを世代を超えて長期間に渡り維持管理することが肝要です。
しかしながら日々のお手入れは骨の折れるものです。
日本庭園の伝統技術は今や合理性重視の時代の中で埋もれつつあります。
その中で数少ない継承者としての自覚と誇りを持ち、
その素晴らしさを後進の皆様に提供していきたいと思います。
「本物」の技術が持つ凄みと優しさを体感していただきたいのです。
私自身がかつてそうしてもらった様に、次世代の担い手の方に「技」の継承をしていかねばなりません。
百年経っても、千年経っても
日本という地に日本文化が存在し続けるために。
日本庭園と深い結びつきのある文化として茶の湯(茶道)があります。
茶の湯は和の総合芸術とも呼ばれており、その中に日本庭園の知識や技術が組み込まれています。
昔の人が行っていたように、座して、ゆっくりとお茶を飲み、
心を落ち着かせながら庭を鑑賞することで、日本庭園の美しさが際立つようになります。
一座建立(いちざこんりゅう)
茶道での主人と客の一体感を意味する言葉です。
千利休が極めた「わび茶」の精神とは「たった一服のお茶のために主人は、さまざまな趣向、工夫を凝らして茶室をしつらえ、道具を組み合わせ、心を尽くした点前を出す」こと。
一服のお茶を通してお互いの心を通わせる「もてなし」と「しつらい」の美学なのです。