竹垣作りのコツ その1
十川日本庭園研究室です。今回は竹垣つくりのコツ その1と称して、様々な竹垣製作にあてはまる基本的なコツを記述させていだきます。こちらをご参考に皆様の今後の作業でお役に立てれば幸いです。
本編は下記からとなります。
①はじめに
竹垣は、いかに技術が優れていても、竹が汚れていては見栄えが今一つ。逆に竹がきれいでも曲がりやゆがみが目立つとよく見えません。従って、如何に竹をきれいに洗うか、どこにどの材料を使うかで良し悪しが決まります。
ここでは、基本的な事柄をいくつかあげますが、大切なのは毎回工法を変えることです。同じことを繰り返さなければさらに良い垣根ができると思いますので、ご参照ください。尚、竹垣も様々な種類がありますので、それぞれの作り方については他記事にて投稿があります。(一番下のリンクを御覧ください)
②柱の立て方
四ツ目垣のような向こう側が透けて見える透垣(すかしがき)では、正面から見て真っ直ぐに見えるように立込みます。建仁寺垣のような遮蔽垣(しゃへいがき)では間柱(まばしら)は見えませんので、胴縁(どうぶち)や垂木(たるき)のあたり が良くなるように立込みます。

正面または見る方から真っ直ぐ立てる
また、建仁寺垣の親柱(おやばしら)は押縁のあたりが良くなるように、太い柱を使うことをお勧めします。ただし、茶室周り等では一概には言えません。

親柱が太いと押縁のおさまりが良い
③胴縁や押縁のつなぎについて
四ツ目垣を例に挙げると、一般の教科書では親柱(おやばしら)に胴縁の末口(すえくち)を節止(ふしどめ)し、次の竹を差し込んで延長しますが、それとは逆に親柱にホゾ穴を開けて、元口から始めて末口どうし、元口(もとくち)どうしを中に細竹を入れて、間柱(まばしら)の前でつなぐ印籠継ぎ(いんろうつぎ)にすると同じ太さに見えますので、つなぎ目が判りません。押縁(おしぶち)も同様に元元(もともと)、末末(すえすえ)でつなぎます。

印籠継(いんろうつぎ)

元元、末末の繋ぎは同じ竹で
④立子について
四ツ目垣(よつめがき)や鉄砲垣(てっぽうがき)のような立子(たてこ)は、太い順か、あるいは細い順に並べます。また、天端(てんば)周辺が極端に曲がりのあるものは避けるべきでしょう。

太い順に立てると見栄えが良い
⑤どこにどの竹を使うか
距離のある場合は建物の陰などの見えにくい所に悪い竹を使い、目立つところに良い竹を使います。全体的に見える場合は、参道や玄関周り、目の近い場所、また庭の正面に良い竹を使います。これも現場により異なります。一概には言えませんのでご注意を。

目の高さに良い竹を
⑥竹の洗い方
実験を重ねた結果、現時点ではキッチンハイターが一番良い方法だと思い掲載しました。この工法は竹を組んだ後に洗えるので無駄がなく、女性や子供でも簡単にできます。コツは洗うタイミングです。また、自宅をはじめ何度も使用したその後の経過で5年以上は持つようです。防腐剤と合わせてご使用することで長持ちします。
続きの「竹垣づくりのコツ 」その2 及び その3については下記よりご覧ください。
その他、各竹垣の実践的且つ具体的な工法については下記よりご覧ください。
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