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御簾垣(みすがき)の作り方

竹垣の作り方については過去に四ツ目垣、建仁寺垣とご紹介させていただきましたが、本日は「御簾垣」の作り方についてご紹介いたします。四ツ目垣、建仁寺垣については下記リンクよりご覧ください。

御簾垣は、構造がシンプルなので材料の良し悪しや技術が問われる垣根です。「竹垣作りのコツ その1」でも述べたように、どこにどの材料を使うかが重要です。また、全体が見える場合は、一番上と下、隅や目の高さに良い竹を使います。

※ご相談やお問い合わせについては、メールフォームからお願いいたします。

①組子の取り付け

親柱(おやばしら)にミゾを掘らない構造は、柱をすべて平行に立込み、細竹(ほそだけ)の組子(くみこ)を節が揃わないように取り付けます。

一番上で目に近い高さなので、良い材料を使います。コツは、竹を洗った時点で予め振り分けておくと良いと思います。

 

竹の曲がりを確認します。

節に注意しながら、元末を交互に止めていきます。

曲がりや傷の多い部分は、切って繋ぎます。

修正が終わりました。

順次取り付けます。

組子が完成しました。端を切りそろえます。

②押縁

押縁(おしぶち)の太竹(ふとだけ)を割ります。

端は、組子の小口(こぐち)を隠すために中の節を抜いて、白い部分が見えないようにカンナで内側を削ります。

端に良い竹を取り付けます。

押縁は、太い順番に割り振ります。

押縁を仮止めしてバランスを見ます。

棕櫚縄(しゅろなわ)で結束(けっそく)します。

③完成

棕櫚縄の下にビスを打ちます。竹どうしはビスで止まりますので、組子の修正もできます。

お茶会やイベントなどの際には、前日まで寒冷紗(かんれいしゃ)をかけると色変わりせずに青みが長持ちします。

 

各竹垣の実践的且つ具体的な工法については下記よりご覧ください。

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代表・作庭家紹介

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十川 洋明(トカワ ヨウメイ)

17歳で庭の世界へ飛び込み、その素晴らしさに魅了されました。造園会社数社で修行を積み、1996年に「作庭処 彌右エ門」(現 十川日本庭園研究室)として独立。以来、個人邸の作庭工事を手がけながら、古庭園に興味を持ち京都を初め全国の庭園を見てまわり研鑽を積んでいます。千葉県山武市在住。

 

<主な経歴>
1998年 重森三玲記念館庭園施工
1999年 靖國神社神池整備工事参加
2001年 靖國神社苑内常駐管理責任者
2004年 中国蘇州市に日本庭園施工

 

通常業務以外に日本庭園の古式工法の検証及び技術指導・講演も行っております。詳しく公開されることがなかった技術を、様々な方々にご提供できればと考えております。ご質問・ご相談等、お気軽にメールにてお問合せください。

 

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