【日本庭園の作り方】~井戸蓋の製作~
十川日本庭園研究室です。
令和三年、年明け初めての投稿です。本年もよろしくお願い申し上げます。本年からYou Tube動画を活用し、以前より分かりやすい投稿をしていこうと考えております。今回はその第一弾です。慣れない動画製作ですが、より良いものに改善して参りますので、皆さまのご要望・ご意見をお待ちしております。
目次
①井戸蓋とは
今回は神社仏閣や露地(茶庭)等でよく見られる井戸蓋の作り方について、動画でご紹介いたします。井戸蓋とはその名の通り井戸に蓋をするものですが、井戸の少ない昨今は手水鉢、排水桝や浄化槽を隠したりする目的でも使用されています。なお、当研究室としてはやはり天然の青竹にこだわっています。
井戸蓋のデザインは様々ですが、基本はほとんど同じですので動画をご参照ください。
②製作上のポイント
ポイントは、毎年交換するものなので新子でもかまいませんが、
①竹をきれいに洗うこと
②節が合わないようにバランスよく編みつける
③端を真っ直ぐ切る
ということです。尚、縄の長さは全長の六倍、すなわち上下三倍ずつを目安にしてください。
③竹の組み方
完成したものをイメージしながら、切り出した竹を置いて仮組みします。留意点は以下の通り。
①太い順に置いていく
②竹の元末を交互に配置
③隣り合う節どうしを合わせない
④竹に傷がある場合は目立たない側にする
竹の組み方については、かつて、竹の節止めにこだわっていた時期もありましたが、節止めは竹のバランスが狂ってしまうことがありますので、現在は太い順に節どうしが合わない工法が良いと考えます。また、何度も動かすことで縄が緩み外れますので、その場合は編みつけ部分にあらかじめ穴を開け、ヒモや針金等を通します。
④編みつけ方法
主な編みつけの方法は
①トックリ結び(鵜の首結び)
②スパーヒッチ
③コンストリックターヒッチ
コンストリックターヒッチ
とありますが、
今回はコンストリックターヒッチをご紹介いたします。日本庭園を作る上で、竹垣をはじめ縄の編み方はたくさんございますので、後日動画にてまとめてご紹介する予定です。尚、今回は動画の冒頭で「コンストリックターヒッチ」の紹介をしています。
また、関西方面では太い本物の棕櫚縄がありますので、検索してみてください。皆様の今後の作業にお役に立てれば幸いです。
動画キターーーー!
素人でも分かり易くいいですねえ。
竹を使った土留め技法などあったら是非UPお願いします!