竹垣作りのコツ その3
①はじめに
十川日本庭園研究室です。
今回は「竹藪をキレイにしよう計画」の「竹垣づくりのコツ」の3回目で、柱の立て方と加工の仕方について紹介いたします。
「竹垣づくりのコツ」その1、その2は下記のリンクよりご覧ください。
竹垣の柱の立て方は様々ですが、基本的に親柱と間柱で構成されます。現在でも、茶室や料亭周り等では、栗の皮つきやなぐり柱を使用することがありますが、見ていて気持ちが良いものです。当研究室では、柱や竹を長持ちさせるのではなく、「竹藪をキレイにしよう」という計画の一環として説明をしていますので、業者さんによっては物足りないかもしれませんが、ご了承ください。
大切なのは、お茶会などで来訪者が着物を汚したり傷付けないように、製作時に柱にヤスリがけをする等、使用者の立場に立って配慮することだと思います。一期一会と思い、その日のために足袋を新調したり、着物を仕立てた方のことを思いますと、いい加減な仕事は出来ませんよね。

兜巾(ときん)の例 ヤスリでしっかりと処理
また、建仁寺垣のような遮蔽垣(しゃへいがき)は問題ありませんが、四ツ目垣などは竹の太さや間隔によって善し悪しが左右されますので、柱を立ててから割間を計算するのではなく、予め胴縁と立子の寸法を決めてから立込みます。
旋盤(せんばん)がけした柱の上下の見分け方は、小口(こぐち)の赤みが多いほうが下です。焼き丸太のように小口が見えない場合は中央を吊り上げて重いほうが下です。
それでは基本的な工法に入ります。
②柱の天端の切り方
柱の立込みは、垣根が高く長い場合は、高さ調整に手間がかかるので、長めに立てて後で切ります。私自身、慣れない頃はレーザーレベルをあてるか、水平器で印をしていました。また、ノコギリは刃の柔らかく幅の狭いものを使用することで、途中で曲がったときに修正できます。曲がった時、白木の場合は面取りをしてぼかします。焼き丸太の場合は、ガストーチやバーナーで天端を焼き、高い方を削ると真っ直ぐになります。
柱の天端は、目の高さで切ります。

目の高さで切る
③四ツ目垣の例
四ツ目垣は向こうが透けて見える透かし垣なので、正面から見て真っ直ぐになるように立込みます。ただし、見る角度によって変わることがあるので注意が必要です。地面に穴を深く掘りすぎると、後で下がることがあるので少し高めに入れ、最後に木ヅチで天端をたたいて、微調整します。また、埋め戻しに砂利や、砕石を入れると強度が増します。
ダブルスコップで穴を掘ります。
砂利を入れてよく突きます。
間柱は、スケールで測り正確に穴を掘り立込みます。
④建仁寺垣の例
細い押縁は問題ありませんが、太竹を使う場合は、小口が見えないよう、なるべく親柱は太い柱を使い、胴縁または垂木は裏側に取り付けます。両面の場合や、太い柱が使えない場合は押縁を薄く加工します。
親柱の裏に垂木を止めます。
間柱前のつなぎ部分
両面でホゾ穴を切った例。先ず、ドリルで穴を開けてからノミで加工します。
⑤御簾垣の例
押縁で小口を隠す場合は問題ありませんが、ここではミゾの切り方を紹介します。垂木で仮止めして押さえ、丸ノコで切込みを入れます。
平ノミでミゾを切ります。
直角部分の例
ご参考になれば幸いです。
その他、竹垣の実践的且つ具体的な工法については下記よりご覧ください。
大津垣
桂垣
創作垣
筧(かけひ)

















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