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竹垣作りのコツ その1

はじめに

竹垣は、いかに技術が優れていても、竹が汚れていては見栄えが今一つ。逆に竹がきれいでも曲がりやゆがみが目立つとよく見えません。したがって、いかに竹をきれいに洗うか、どこにどの材料を使うかで良し悪しが決まります。

ここでは、基本的な事柄をいくつかあげますが、大切なのは毎回工法を変えることです。同じことを繰り返さなければさらに良い垣根ができると思いますので、ご参照ください。尚、竹垣も様々な種類がありますので、それぞれの作り方については他記事にて投稿を行って参りますので、お待ち下さい、

柱の立て方

四ツ目垣のような向こう側が透けて見える透垣(すかしがき)では、正面から見て真っ直ぐに見えるように立込みます。建仁寺垣のような遮蔽垣(しゃへいがき)では間柱(まばしら)は見えませんので、胴縁(どうぶち)や垂木(たるき)のあたり が良くなるように立込みます。

また、親柱(おやばしら)は押縁のあたりが良くなるように、太い柱を使うことをお勧めします。ただし、茶室周り等では一概には言えません。

胴縁や押縁のつなぎについて

四ツ目垣を例に挙げると、一般の教科書では親柱(おやばしら)に胴縁の末口(すえくち)を節止(ふしどめ)し、次の竹を差し込んで延長しますが、それとは逆に親柱にホゾ穴を開けて、元口から始めて末口どうし、元口(もとくち)どうしを中に細竹を入れて、間柱(まばしら)の前でつなぐ印籠継ぎ(いんろうつぎ)にすると同じ太さに見えますので、つなぎ目が判りません。押縁(おしぶち)も同様に元元(もともと)、末末(すえすえ)でつなぎます。

御簾垣

立子について

四ツ目垣(よつめがき)や鉄砲垣(てっぽうがき)のような立子(たてこ)は、太い順か、あるいは細い順に並べます。また、天端(てんば)周辺が極端に曲がりのあるものは避けるべきでしょう。

どこにどの竹を使うか

距離のある場合は建物の陰などの見えにくい所に悪い竹を使い、目立つところに良い竹を使います。全体的に見える場合は、参道や玄関周り、目の近い場所、また庭の正面に良い竹を使います。これも現場により異なります。一概には言えませんのでご注意を。

各竹垣の実践的且つ具体的な工法については下記よりご覧ください。

四ツ目垣

建仁寺垣

大津垣

御簾垣

桂垣

創作垣

筧(かけひ)

枝折戸(しおりど)

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十川 洋明(トカワ ヨウメイ)

17歳で庭の世界へ飛び込み、その素晴らしさに魅了されました。造園会社数社で修行を積み、1996年に「作庭処 彌右エ門」(現 十川日本庭園研究室)として独立。以来、個人邸の作庭工事を手がけながら、古庭園に興味を持ち京都を初め全国の庭園を見てまわり研鑽を積んでいます。千葉県山武市在住。

 

<主な経歴>
1998年 重森三玲記念館庭園施工
1999年 靖國神社神池整備工事参加
2001年 靖國神社苑内常駐管理責任者
2004年 中国蘇州市に日本庭園施工

 

通常業務以外に日本庭園の古式工法の検証及び技術指導・講演も行っております。詳しく公開されることがなかった技術を、様々な方々にご提供できればと考えております。ご質問・ご相談等、お気軽にメールにてお問合せください。

 

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